J.ケッチャム「森の惨劇」読了…とその前の…

Cover 夏も本番の暑い毎日が続いている。そのうえ今月おさめの仕事が2件、さらに職場の人間に忙しいから(この男なにかと困るやつ、お前だけが忙しいわけじゃないのだが…)という理由で仕事を振られ余裕のない日々。そんなこんなでBlogの更新もままならない。

 やっとこさ待ちわびたケッチャムの"Cover"が「森の惨劇」(扶桑社ミステリー)というタイトルで出版された。春の映画「隣の家の少女」公開で原作も書店で平積みという快挙?にこぎつけ、さらに未訳の旧作を扶桑社が頑張って出してくれたというところか…。

 本作は1987年発表の3作目。
 ベトナム帰りの元兵士リー・モラヴィアンは、人里はなれた山中で愛犬パブロフとともにマリファナを栽培して暮らしている。ベトナム帰りということからも彼が心に大きな傷を負っていることは想像に難くない。
 当然、時々現実と記憶との境が曖昧になっていて人間関係をうまく処理できないことから現在の生活を送っているわけである。

 そんな山中に奔放な生活を送る作家ケルシーとその妻、愛人と友人、カメラマンらがキャンプにやってくる。自分の領域を侵された(と感じた)リーは、パブロフと共に攻撃に出る。
 ベトナムでベトコンがつかったトラップ、ボウガンとベトナムで身につけた戦闘能力を駆使して、ケルシーたちを追い詰めていく。

 ところによって「ランボー+13日の金曜日」などといわれているが、そこまでハデでもないし、ドタバタでもない。ケッチャムの場合、実際にやれる、ありうる範囲で書いているところが恐ろしい。
 ただ、その他の作品に比べグロさ、痛さはややおとなしめといえるかもしれない。

tantei_shumi.jpg で、実はこの「森の惨劇」が出るのを待つ間、読書の方向性が揺らいでいてちょっと手を付けては止めということがあったのだが、光文社のミステリー文学館編集の「幻の探偵雑誌」シリーズの2、「『探偵趣味』傑作選」(光文社文庫)を読み終えていたのである。

 何年も前にシリーズの第一弾「ぷろふいる」は読んでいるのだが、なんかいつでも大丈夫的な気持ちがどこかにあって、その後が続いていなかった。
 迷っているときは「探偵小説」ということで、このたび積ん読から解放となった。

 収録されている作品は23編、夢野久作や地味井平造などは読んだこともあったりするが、初めて読む作家のものもありで、改めてこのシリーズの価値を痛感。昨日あわてて駅前のBook ◯ffでサルベージ、シリーズ6「猟奇」を発見、購入。
 今後、さらなるサルベージを目指すことにした。

 今月は、これからもバタつきそうでちょっときつそうであるが、夏休みを10月に照準をあわせつつ、無理せずうまくおさめていきたいところである。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
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    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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