停滞気味の読書もやや回復、H.マクロイ「殺す者と殺される者」読了

 echo park GW終了後は、GW間のしごとの停滞もあってゴリっと立て込んでいる。明日には提出しなければならないモノがあり、そのうえ磯子で現場がある、今週はそれだけでなく、月火が早朝から磯子の現場、昨日が午後から、本日は朝から午後3過ぎまでメシ抜きで打ち合わせ。
 そしてそして、提出物作成に今までかかってしまった、久しぶりに厳しいぞ。

 そんな状態ではあるが、水曜にヘレン・マクロイ「殺す者と殺される者」(東京創元推理文庫)を磯子へ向かう電車内で読み終えた。これは、吉祥寺だったかのBook ○ffで500円でゲットしていたもの。比較的新しいためこの価格。
 本作は、創元推理文庫が読者の復刊の声に応え「幽霊の2/3」に引き続いて復刊がなったものである。

 今回はベイジル・ウィリングは登場しない。叔父の遺産を引き継いで大学をやめた助教授ディーンが主人公。
 ディーンは、働かなくてもやっていけるだけの遺産を引き継いだのはよかったが、凍った道で足を滑らせ後頭部をケガしてしまう。大事には至らなかったが、病院から退院後も軽い頭痛などの症状が残った。

 そんなこともあり故郷クリアウォーターへ戻って暮らすことにした。そこには、若き日に想いを寄せた女性シーリアが夫と息子とともに暮らしている。
 買い取った家を手入れしすこじづつではあるが、自分の暮らしを送りはじめたのだが、怪しげなメモや免許書の紛失、自分名義の小切手の不正使用、あげくに不審者の徘徊と不穏な動きが起こりはじめる。

 そのうえ、食事に招待されたシーリアの家で自らのシーリアへの想いを再確認したうえに、酒に酔うと人が変わるシーリアの夫とかる~くやり合ってしまう。
 徐々にディーンは自らの生活に違和感のようなものを感じはじめるのであった。

 そして、事件は起こる。伏線としてはられていた不審者の徘徊が引きがねとなって、予定外の帰宅をしたシーリアの夫が妻シーリアの手によって銃殺されてしまう、それもディーンが渡した銃によって…。ここらあたりから、話は速度をアップしはじめる。

 何となくではあるが、ディーンってヒョッとすると…と感じはじめてはいたのだが、案の定である。これ以上書くとネタがバレそうなのでかけないが、いまとなってはありがちなテーマといえる。
 ただ、ストーリー巧者のマクロイの手により、あちこちにあられていた伏線のおかげで、興味と緊張は最後を迎えるまで維持されている。

 まあ、量も量だけに勢いがついてあっという間に読み終えることになった。さすがといえばさすが…ただ個人的には、読者には真相が語られるが、作品世界の中では主人公の中だけにとどまったまま終わってしまうことでカタルシスを得るには至らなかった。
 少しばかり残念な気もするが、読んで損はしないサスペンス作品のひとつといえるかも。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
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    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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