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ちょっと前の読了本、2作品

a_closed_book.jpg 本日は、すでに遅れてしまっている確定申告をやらねばと思っていたのであるが、気持ちが前向きにならず断念。連れ合いと大久保方面へ昼飯に韓国料理を食べに出かけてしまった。
 そのうえ、21時からのNHKの「激震マスメディア~テレビ・新聞の未来~」を見てしまった。あの人が民放連の会長なんだからテレビ業界の現状は推して知るべしってところかなぁ。

 で、少し前に読み終えたギルバート・アデア「閉じた本」(東京創元推理文庫)とR.J.エロリー「静かなる天使の叫び<><>」(集英社文庫)である。どちらも読んでから時間が少し経っている。なんとかこれで追いつけそうだ。
 どちらも、新刊で購入したもの。ここのところ新刊購入がふえとるな…。

 まずは、G.アデア「閉じた本」、これはもともと東京創元社から2003年に単行本としてでていたものの文庫化。アデアという作家は、なにやら渋好みの作風らしいが、今回この「閉じた本」が初めてである。
 
 スリランカで交通事故にあって失明した作家ポールと彼の口述筆記をするアシスタントとして雇われた青年ジョンが繰り広げる会話で構成されたサスペンス。
 なにやら以前に読んだA.ウイルソンの「嘘をつく舌」とシチュエーションが重なっている。もちろんお話は違っているが…。そんなこともあって、分が悪い状態となってしまった。
 ポールとジョンやらThe Whoに関わる話が出てきたり、ジョンが口述筆記用に購入するのがMacだったりと細かなところは、当方の興味を引いたりする。
 
 ジョンをアシスタントとして雇ったポールは、何事もソツなくこなすジョンとの生活に満足していたのだが、自分の目として語られる取り巻く世界の状況とジョンがいない間に起こることとの間に相違があることを感じるようになる。
 しかし、ジョンとの会話からしか確かな情報を得ることができない立場。

 じわじわとポールを包み込む恐怖。当然、二人の会話のみでしか語れれないため読者にも何が起こっているのか分からない。この辺は、なかなかクセモノである。
 ジョンが何者でその目的が何なのかは当然明らかにされるのだが、意外な展開のわりに重くなくエンディングへ。
 ちょっと肩透かしといった感じも無くはない。なかなか巧いし、じわじわくる感じも悪くないのだが、「嘘をつく舌」と重なって…である。

a_quiet_belife_in_angels  もう一冊、いや上下巻なので一作というべきか、R.J.エロリーの「静かなる天使の叫び」は、2010年版このミス13位を獲得しているが、これが初翻訳の作家作品。
 英国人ながら舞台はアメリカ・ジョージア州の田舎町、そこで起こる少女を狙った連続殺人とそれに憑かれてしまった少年ジョゼフの成長物語。

 ジョゼフは、父親を亡くし母と二人で暮らしているが、隣のドイツ移民の家族と親しく付き合っていたが、周辺に住む少女が次々と無残な姿で殺される。
 その事件が起こる傍ら、美しい女性教師に導かれ文学に目覚め物書きを目指すことになるジョセフ。
 なにせ、ジョセフの成長物語でもあるので、彼の母親と隣家の主人のむにゃむにゃやら、隣家の娘に関する思いやら色々が、連続殺人とともに描かれていく。
 時代は、第2次世界大戦が始まり、お隣への疑いが頭をもたげ始め、隣家は火事をおこして地下室に閉じ込められた娘が焼死する。

 とにかくそこここで、ジョセフは精神的な重荷を背負わされていくのであるが、やがて女性教師と結ばれる。ここで幸せを手にしたと思われるのであるが…なんとなんとさらなる不幸がジョセフを襲う。
 そのポイントポイントで、ジョセフにつきまとうように少女が殺される。

 なんとここまで来ても半分、故郷を捨てN.Y.へ移り、本格的に作家を目指すことになる。ここから本格的に謎解きとなっていくが、これまた一筋縄ではいかない。ジョセフの苦行、受難劇である。
 当然、永きにわたった連続殺人は解決となるのであるが、謎解きに繋がる布石はほとんどうたれていないので、えっ!という感じ。

 事件に振り回されて成長するジョセフの物語と見れば、読み応えアリの大作であるが、ミステリーとして見るとこの長さは必要だったのか?と疑問が残らないでもない。
 どちらをとるかで印象が変わってくる作品だと思う。ジョン・ハートの「川は静かに流れ」と並ぶ人間ドラマであることは間違いないのだが…。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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