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すっかり失念、横山秀夫「ルパンの消息」読了

Lupin no Shosoku 壱岐への出張で疲れてしまったのか、さっぱりやる気の出ない一週間となった。壱岐に行っている間、かなりハードなスケジュールで腰痛が出たり、睡眠不足だったりでヘロヘロ。
 その間世の中はのりピーの薬物がらみ失踪(逃亡?)事件が起こったりだったようであるが、そんなこともどこ吹く風状態で早朝から夜までの一週間であった。

 そんな状態であったので、すっかり忘れ去られてしまったのが横山秀夫「ルパンの消息」(光文社文庫)である。未読で入手がやや難しかった本作が文庫化されたのでちょっと遅くはなったが、打ち合わせ帰りの虎ノ門で新刊購入していたもの。
 そういえばここのところの忙しさで古書店に行く時間もなかったな。

 本作は1991年のサントリーミステリー大賞受賞作、ある意味幻のデビュー作ということらしい(?)。あとがきによると今回の文庫化に合わせ、手が入れられているとのことである。

 記者たちとの親睦会を兼ねた忘年会の真っただ中の所轄警察に、三億円事件の時効が成立した15年前に起こった女性高校教師の自殺事件が実は殺人であったとの「タレコミ」があり、それは時効まで後一日に迫っていた。
 女性教師の飛び降りがあったその日、悪ガキ3名による「ルパン作戦」なる試験問題奪取計画が実行中であった。
 早々にリーダー格の喜多が引っ張られ、尋問が始められる。

 事件前後のいきさつが、徐々に明らかになっていく。複雑に絡み合う人間関係と三億円事件の陰。
 こいつが真犯人だ…といきそうになるが、そのままでは終わらないのが横山作品、次から次へと新たな事実が浮かび上がり、結論と思われたものが、覆っていく。

 正直、「ルパン作戦」はちょっとリアリティを欠くところもないではないが、ページをめくる手が止まらない。
 事件の真相やトリックといったミステリーの面白さという点も大事だが、このデビュー作品から事の裏に潜む人間ドラマを描くことを目指していたようだ。
 そこら辺は新聞記者としての本能といったものが大きく影響しているのかも知れない。

 かなり愉しんで読んだのだが、壱岐出張という非日常に追われてすっかり失念してしまった。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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