森福 都「狐弟子」読了

Kitsunedeshi 仕事が落ちついていることもあって、読書の時間がそれなりにとれる、これはうれしいことである。
 先日の「フロスト気質」で勢いがついたこともあって、森福都の「狐弟子」(実業之日本社)を今回もグイグイと読み進めることができた。

 前に読んだ「楽昌珠」と一緒にAmazonのマーケット・プレイスでゲットしていたものである。出版されてから少し時間が経ったので、かなりお手ごろな価格だった。
 で、本書はいくつかの雑誌に掲載された、恒例の唐代の中国が舞台の7編の短編を集めたもの。いつものようにちょっと不思議な世界に引き込んでくれる。
 
 表題作の「狐弟子」はちょっとコミカルな内容ながら、狐(?)に弟子入りした少年の変容にうならされる。
 その他の作品は、掲載された雑誌の性格を反映しているのか、いつもよりもエロチックな雰囲気を感じたのは私だけだろうか…?
 個人的には、巻頭の「鳩胸」あたりにこれまでにない味わいを感じた。
 「雲鬢」の主人公の髪結いの盗人というキャラクターもなかなかに魅力的、彼を主人公にシリーズ化なんかどうだろう。
 「股肉」にも鬼気迫るものがあったが、最後はそうきたかってな感じである。

 カバーに描かれた女性はタイトルの「狐弟子」の弟子ではないことを報告しておこう。ちょっとイメージとは違う気もするが…。

 諸星大二郎のマンガが好きな人には、本作などお勧めだ。今月(?)出た最新作は「十六面の骰子」のシリーズ続編のようである。できるだけ早めに入手して読みたいところだ。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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