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D.ヒューソン「死者の季節」+「生贄たちの狂宴」読了

D.Huson 出張やら引っ越し準備やらで少しばかりバタバタした一週間だった。この週末も自宅で作業というシビアな日程である。釣り仲間MH君は、本日出撃とのこと、この感じではしばらく出撃機会はなさそうである(今年の出撃回数も昨年並となるのか…不安である)。

 そんなこんなの日々であるが、一昨日の帰りの電車でデヴィッド・ヒューソン「死者の季節」(ランダムハウス講談社)<><>を読み終えた。実は、タイ旅行期間からこのシリーズの第2作「生贄たちの狂宴」<><>(ランダムハウス講談社)を読み進めて、戻ってすぐにこちらも読み終えていたのであるが、まとめてということで、先送りにしていたのだ。なぜ、第2作からなのか?それは連れ合いが先に第1作を読んでいたのであった。
 どちらもこのところ定番となった駅前の●ook Offで一冊250円なりである。
今シリーズは、ローマがメインの舞台、主人公はニック・コスタという若い刑事なのであるが、実際にはニックが所属する捜査チームが主人公といっていいかも知れない。作者は、イタリア好きのイギリス人デビュー作(未訳)でW.H.スミス新人賞なるものを受賞している。

 まずは「死者の季節」から、本作が発表されたのが「ダ・ヴィンチ・コード」と重なって、色々と話題になったとあとがき等にあるが、内容は何の関連もない。ただ、ヴァチカンがからんでいるというだけ。
 さて、お話はヴァチカンの図書館に乱入し、射殺された男がてにしていたものは、剥がれたばかりの人間の生皮だった、というショッキングな事件で始まる。

 この男が、最後に「聖バルトロメオ」との言葉を交わした美貌の女性教授サラとニックは、その言葉に導かれサン・バルトロメオ教会へ向かう。そこで彼らが見たのは、射殺された男の妻と皮をはがれた男の死体であった。
 そして、殺された2人の男達は、サラと関係があったというのだ…。

 続いて起こる聖人たちの受難を模した連続殺人。これらの被害者も同じようにサラとの関係が明らかになる。犯人の狙いは何なのか。さらに、ニックの同僚の刑事まで命を奪われることになる。

 一方、ヴァチカン内部では、黒い噂のある一人の枢機卿が、その地位を追われようとしていたのである。この枢機卿と連続殺人の関係は…。
 というように、なにやらカルト絡みの陰謀が影を落とすストーリーである。ネタ晴らしにならないように気を付けたいが、「ダ・ヴィンチ・コード」のようなお話ではないということだけ書いておく。

 しかし、連続殺人犯の正体がわかっても、最後まで読ませる謎?を残している辺りは、十分な力といっていいかも知れない。

 そして、第2作「生贄たちの狂宴」である。こちらも舞台はローマ、郊外の泥炭地に迷い込んだアメリカ人夫婦が、死亡時のままの状態を保持した少女の遺体を見つけ出す。
 当初、古代のものと思われていた遺体が、比較的最近のものであることが判明する。

 さらに一人の女性カメラマンの娘が誘拐される事件が発生する。この遺体はいったい誰のものなのか?、誘拐の目的と少女の行方を求めてニックたちのチームが捜査にあたるのであった。

 やがて、遺体は以前マフィアと抗争を起こし、引退したアメリカ人マフィアの義理の娘と判明。少しづつこの事件の背景が明らかになっていくに連れて、二つの事件の繋がりが見え始める。
 イタリアの裏社会といかがわしいカルトが、事件の鍵を握るっているのであるが、その秘密を暴き出すニックたちというわけである。

 これまた二つのネタを一つにつなげていく辺りとちょっとドロドロのエグさが持ち味のようだ。
 ローマ周辺の史跡とイタリア社会の暗部を描いてなかなかに興味深い作品といえる。現在のとことシリーズの翻訳はこの2作であるが、シリーズではない「ヴェネチアの悪魔」という作品が出ていて、すでに入手済みであるが、これまたけっこうドロドロの感じ(笑)。

 次は、日本人作家、高城高に進撃中。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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