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H.マンケル「タンゴステップ」<上><下>読了

Tangostep このところお客のご無体な要求に振り回されて疲れ気味だ。そのうえ、やめとけばいいのに阪神戦の再放送を見るという暴挙に出て睡眠不足(もともとEuro放送スタートまでの間と思っていたのだが、スタート時には起きていられず…笑)。
 明日も朝がちょっと早めなので、今日はとっとと寝ることにしよう。

 そんな中、ちょっと落ちていた読書のスピードをアップさせる作品が<ヴァランダー>シリーズのヘニング・マンケルの「タンゴステップ」<><>(創元推理文庫)だった。
 もちろん、お気に入りのレギュラー作家となっているマンケルの作品なので、出て早々新刊にて購入。早速ページをめくり始めた次第である。
 いや~、ずしりと手応えのあるストーリーである。本国スウェーデンほか、ドイツなどでも高い評価がされた本作。<ヴァランダー>ものではない、単発ものということなのだが、なかなかどうして<ヴァランダー>に負けない、渋好みの内容だ。
 冒頭から死刑の話で始まり、事件の背景に第2次大戦の影響があることを示唆しているのだが、そこは読んでからのお楽しみということで…。なかなか、ストーリーの核心を外して書かねばならないので、うまくかけない。何だか分からないとお感じの方、ご容赦を。

 主人公ステファン・リンドマンは、40歳前の刑事。舌に違和感を覚え検診を受けたところ舌ガンを宣告される。そんなおり、以前、一緒に仕事をしたことのある退職警官ヘルベルト・モリーンが、無残にも拷問を受け殺される。

 休暇をとり、治療開始まで時間のできたリンドマンは、心に引っ掛かったモリーンの死について知るために現地へ赴く。
 地元警察のジュゼッペと親しくなり、非公式ながら捜査にかかわっていく、そのうちモリーンには、人には明かすことのできない過去があることが分かってくる。

 その過去が、彼に恐ろしい死をもたらしたわけなのであるが、手を下した人物は上巻の段階であっさりと明かされるのであるが…。なんとモリーンの隣人が、同じように殺される。
 リンドマンたちは、2つの殺人事件の捜査に当たらねばならなくなる。

 リンドマンは、正式な捜査に当たっているわけではないため、関係者の家に忍び込んだりとかなりやばいことをしながら、少しづつ2つの殺人の背景にあるものの正体に近づいていくのであるが…。

 ガンの宣告を受けたリンドマンとモリーンを殺した人物が中心となってストーリーは展開していく、この2人がなかなかにくせ者である。
 事件の裏にある醜い過去の亡霊を闇から引きずり出し、意外な人物が真犯人と分かって、事件はフィナーレを迎える。

 リンドマンが、人間として自らの死と向かい合い、過去の歴史と向かい合いながら、真相に迫っていく。下巻は、ほとんど1日で読み終えてしまった。
 ヘビーなだけでなく、エンディングにはカタルシスも用意され、読後にいい感じで肩の力が抜ける。
 次作がすでに楽しみである。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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