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F.P.ウィルスン「聖母の日」<上><下>読了

Vrgin 連休をとり辛い巡り合わせという今年のGWであったが、まあ基本的にカレンダー通りに無難に休むことができた。それも今日で終わりである。
 昨日も書いたようにテレ~ッと無理せず、散歩がてら昼前に家を出て食事をし、野球中継開始に合わせて戻るという日々。タイガースも連休中は、それなりに楽しませてくれた。

 そんな中、昨晩ちょっと時間はかかったもののF.P.ウィルスン「聖母の日」<><>(扶桑社ミステリ)を読み終えた。これまた最近はレギュラーの駅前のBook ●ffで一冊250円でゲットしていたもの。
 本当は、タイ旅行で読もうと思っていたのだが…なんとなく早く出場機会が回ってきてしまった、という感じ。
 本作は、<アドヴァサリ・サイクル>シリーズではない。もともとウィルスンが、1996年にメアリ・エリザベス・マーフィという女性名義で書いたノン・シリーズ。
 <アドヴァサリ>とは別の意味で、とんでもないスケールのお話といえるんじゃないだろうか…。

 千年紀の世紀末が近づく1996年、湾岸戦争中にイスラエルの荒野にミサイルが落ち、その鉄くずを拾おうとした兄弟が、太古の文献を納めた洞窟を発見。
 その書物が、巡り巡ってマンハッタンの教会の神父ダンとシスター、キャリーの手元に。

 その書物は、2000年前の紙に新たに書かれた偽造品であったのだが、そこに書かれた内容にキャリーは取り憑かれてしまう。
 そこに書かれた「聖母マリア」の遺骸を求めてイスラエルの荒野へ赴く二人は、砂漠の洞窟で静かに眠る老女の遺体を発見する。

 その遺骸をイスラエルから持ち出すのを阻止しようとする中央保安部の男ケセフが二人を追いつめるが、なんとかそれをクリアし、マンハッタンへと運ぶのであったが…。

 ここから、聖母マリアの奇跡が連発、遺骸をめぐってエイズを発症した息子を持つ次期大統領選候補のクレンショーとそのボディ・ガードエミリオ、バチカンの奇蹟分析担当リッチオ司教やらがからんで、物語の展開は一気に爆発する。
 そのうえ、太平洋上ではとんでもないものが…。果たして世界は終末へ向かうのか…。

 最初は、なにやら地味な展開かと思っていたが、下巻に入り舞台がマンハッタンに移ってからは、息をもつかない展開で話は進む。
ちょっと、男女二人が古代キリスト教、マリア伝説を追うあたりは、「ダ・ヴィンチ・コード」的な匂いもないでもなかったが、その程度のスケールで終わらないのが、ウィルスン。
 最後は、とんでもないところへ読者を誘うというわけである。

 やぱり<アドヴァーサリ>な作家である。ただ、広げた風呂敷の割にはあっけないエンディングという印象。やっぱり名義を変えたあたりは、狙いが違ったのかも。 
 小谷真理女史のあとがきにはフェミニズムうんぬんという言及があるが、個人的にはそれはちょっと深読みしすぎではないかと…。
 <アドヴァサリ>の箸休めといえば箸休め、といったところ。

 次は、3回目となる「鼻行類」へ進攻中。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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