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J.フォード「白い果実」読了

shiroi kajitsu やれやれ、なんとか仕事に必要なアプリを入れ終わり、次は趣味のアプリなどをぼちぼち入れて、以前の使い心地を目指したい。
 釣りやらタイ旅行やらの写真については、ちょっと、いやかなり残念であるが、取り返しがつかない。次からはこまめにCDなどのメディアにバックアップをと…痛感している。

 さて、Macデータ消失のあおりをうけて、遅れていたジェフリー・フォード「白い果実」(国書刊行会)であるが、昨晩読み終えることができた。
 国書刊行会は昔からマニアックな作品をかなりいい値段で刊行し続けている硬派な(ちょっと意味不明)出版社である。この作品も定価2625円、これでも国書刊行会としては、お手ごろ価格といえる。
 しかし、運良く駅前のBook ●ffで発見、半額で購入したもの。いやいやまずまずラッキーかな…。

 で、これまでもJ.フォードは幻想色の強い作品2作品(「シャルビューク夫人の肖像」「ガラスのなかの少女」)を読んできたが、今回は完全に幻想小説である。世界幻想文学大賞を受賞した話題作。
 そのうえ、翻訳に日本の幻想・ファンタジー界のメジャー山尾悠子が翻訳を共同ながら手がけているあたりも力が入っている。
 舞台は、この世界ではない、いつとも知れない時代(世界観からいうと19世紀あたりの雰囲気)。独裁者ビロウの発明により築かれた都市は、観相学という人相・骨相で、人間の良し悪しが判断されるという特殊な世界。
 主人公クレイは、その観相学を操る観相官であり、そこそこ力を持っている。いうならば支配者階級。

 このクレイが、ビロウの命を受け、この世界の辺境アナマソビアで起こった「白い果実」盗難事件の解決に赴くところから始まる。「白い果実」は食べるとその人に奇跡が起こると言われる実で、ビロウはこの果実を手に入れたがったわけである。
 クレイのアシスタントに名乗り出たのは、美しい女性アーラ。このアーラにどんどん魅かれていくクレイであったが、アーラには秘密が…。

 さらに、辺境アナマソビアの奇妙な住民と不思議な言い伝えが、クレイをよろしくない方向へ導いていくのであった。そのうえ、美薬なるビロウ発明の怪しい薬漬けで…。
 そんなこんなで、事件解決に失敗したクレイは、過酷な監獄の島へ送られるのであった…。

 とにかく、ほかの追随をゆるさない独自の世界観がすばらしい(山尾悠子の文章にもよるのであろうが)、あっというまに作品の世界に引きずり込まれていく。
 まったくの異世界へ旅することができるという読書の楽しみが味わえる作品である。

 本作は、シリーズの第1作、2作目「記憶の書」も刊行済みなのであるが…、
 さてさて、このあとクレイとビロウはどうなるのか…、もちろん話が中途半端で終わっているわけではないんだけどね。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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