スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

F.P.ウィルスン「ナイトワールド」読了

Nightworld 今年も余すところ約二週間とちょっととなってしまった。はやいものだ、いつもの年なら夢の南国タイランドのはずなのであるが…。つれあいの冷たい視線とトゲのあることばが、心に痛い年の瀬である。
 そのうえ、バイクの話をする時間もほとんど無く、である。

 そんななかここの所のマイ・ブーム、F.P.ウィルスンの「ナイトワールド」<><>(扶桑社ミステリ)を朝の電車で読み終えた。Amazonのマーケット・プレイスで上下セット送料込みの670円なり。以前は、古書店でよく見かけたような気がするのだが、最近ちょっと見ないような…。
 実は、<始末屋ジャック>シリーズの「見えない敵」と「異界への扉」も入手済みなのだが、その前のお話「神と悪魔の遺産」が未入手のため足踏み、か…?
 さて、「ナイトワールド」は、ウィルスンのブレイク作「ザ・キープ(旧題・城塞)」に続く<アドヴァーサリ・サイクル>の第二弾なのであった。なんと残念なことに「ザ・キープ」は未読である。
 この<アドヴァーサリ・サイクル>は、太古よりの善と悪の壮大な対決をテーマにした一大叙事詩で、彼の作品のほとんどがどこかでこのサークルの一部となっているようである。おおっ!読み応えがありそうだぞ、実に楽しみだ。

 お話は、「ザ・キープ」でグレーケンによって滅ぼされたラサロムが、闇の中で復活を果たし、自らの変容と暗黒の世界の到来を狙い、活動を開始する。
 手始めに、夜明けを遅らせ夜を延ばすという、物理の法則を無視した暴挙に出る。さらに、世界各地に暗黒世界へ通じる巨大な穴をこしらえて、そこから不気味な蟲を送り込んで、人類の大殺戮に及ぶのであった。

 それに、立ち向かうのが年老いた(なんと太古から活きる年齢不詳)グレーケンとジャック、さらには「触手(タッチ)」(未読)のアラン医師、「闇の報復」のビル・ライアン神父などなど、作品の前後は不明ながら他作の登場人物たちである。なんだか、M.コナリーの一連の作品のようだな。

 一日一日長くなっていく夜、残された日はわずか、ラサロムに対抗するためには光の剣が不可欠なのだが、それをどうやって手に入れるのか、あんまり書くとネタバラシになるのでこのくらいにして。
 もう、夜の世界で繰り広げられるのは、ほとんど安手のホラー映画顔負けのグチョグチョ、ベチャベチャである。今回は、結構ハメをはずして展開する。
 ラサロム側の攻撃陣は、そんな状態でトンでも状態なのだが、チーム・グレーケンは、メンバーの意思統一、利害関係(?)等々、様々な事情で今一つ、まとまりきれない状態、それがウィルスンのバランス感覚か?

 やや、最後の対決までの盛り上がりに比べ、クライマックスの展開がやや物足りない印象は否めない(そんなもんで終りかよ!)が、とにかくページをめくらせてくれる。
 とにかく、その世界観に引き込まれて他の作品まで読みたくさせる巧者ぶり。やられたぜ!F.P.ウィルスン。

テーマ:今日の本。 - ジャンル:本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

Profile

  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
Calendar
07 | 2017/08 | 09
sun mon tue wed thu fri sat
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Twitter
 
Categories
Tree-Arcive
Links
Recent Comments
Search inside
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。