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碇義朗「「夢の超特急」、走る!」読了

Shinkansen 前回も書いたが、少し落ち着いたこともあって読書のペースが上がった。一昨日の晩に碇義朗「「夢の超特急」、走る!―新幹線を作った男たち」(文春文庫)を読み終えた。
 ここのところずっとミステリが中心だったこともあって、ちょっと毛色の変わったものをということで、久しぶりのノンフィクション、それも乗り物ものとなった。

 「夢の超特急、新幹線」、このことばには独特の響きがある。モノゴコロがついた頃に開通し、子供心に強烈な印象を植え付けられた。ましてや、鉄道の通らない四国の田舎に住む子供にとって新幹線ひかりは、特別を通り超えた本当に「夢」のような存在であった。とくに「走れ超特急」という歌の「青い光の超特急」という部分にはしびれたものだ。
 高校の修学旅行ではじめて乗車したときには、友人とくだらない「しんかんせんは、しんかんせん」などと次作の歌を作って歌ったほどであった。
 別に鉄ちゃんではないが、乗り物一般はかなり好き(厳密にはメカ好きといったほうが正確か)なため、今の内容になる前の雑誌「旅」や「ラピタ」もよく読んだものだ。
 本書は、戦前から弾丸列車として計画され、戦後復興、そして高度成長のシンボルとして時代を駆け抜け、さらに未来に向かって走り続ける新幹線の誕生のドキュメントである。
 全体として、新幹線の計画がどのように生まれ、実際に形になっていったかをそれに係わった人間たちのつながりを通して描かれている。技術的な話もあるにはあるが、重点が置かれているのは人間関係と社会背景が中心である。まあ、プロジェクトX的な感じとでもいっておこうかな。

 特に、戦後行き先をなくした軍事技術の研究者や技術者が多いにその誕生に力を発揮したということと、用地の取得にからんだ地上げの様子は、興味深い。

 ちなみに、技術的な部分を中心に描いた7年前の作品、写真の左の高橋団吉「新幹線をつくった男 島秀雄物語」(小学館)は、雑誌「ラピタ」に連載されていたもので、今回「「夢の超特急」、走る!」に合わせて一緒に取り上げてみた。
 個人的にはこちらのほうが好きではあるが、ノンフィクションであるためダブル部分も多い。

 今でも新幹線に乗る機会には、何故か心が踊る、まさに「三つ子の魂、百まで」である。どちらも技術大国日本を作り上げていく一部を知ることが出来る作品である。
 しかし、雑誌「旅」と「ラピタ」の俗変については、残念であるという気持ちだ。「旅」は出版社が変わったため、まったく別の雑誌になったので仕方がない部分はあるが、「ラピタ」に関しては、開いた口が塞がらない。まったく最悪以外の何ものでもない。
 いっそ無くなってくれた方が良かったくらいだ(合掌)、あれじゃゾンビだよ。

テーマ:ノンフィクション - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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