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隆慶一郎「見知らぬ海へ」読了

mishiranu umihe  スケジュールが破綻しかかっている仕事がうまく進まない、そのうえ企画提出が来週ありとなっているのだが、少し遅れた夏休みを1日だけとる予定にしていたことも重なって、週末と今日まで引き続き作業となった。
 明日、明後日と3月に行った網代へ行く予定。なんとか目先のものは片付いた…。

 そんなところであるが、金曜の夜に隆慶一郎「見知らぬ海へ」(講談社文庫)を読み終えた。隆慶一郎の作品は、ほとんど読んだつもりだったのだが、以外と残っている。これもそのうちのひとつ。
 さらに「捨て童子・松平忠輝」と大作「影武者徳川家康」が控えている。どちらも古書店で比較的安価で出ているようになったので、そろそろかな…。
 で、時代背景は武田家の末期から秀吉が派遣を握らんとする戦国末期、戦の中だるみ中に城を抜け出して釣りをしたばっかりに、父と義兄を失った向井正綱の物語。そして、「花と火の帝」同様未完である。

 正綱は、以後「魚釣り侍」と揶揄されるようになるが、その子供のようなストレートな性格と無謀とも見える作戦で、戦を生き抜く。
 やがて、父と義兄を討った徳川の水軍の長にまで上りつめる。
 正綱のキャラクターがすがすがしく、気持ち良い。ここまで、こだわることはこだわり、割り切るところは割り切る、なかなかここまでの人間はいない。

 宿敵北条水軍との戦いを終え、時代は徐々に新しい秩序に向かう中、イギリス人ウイリアム・アダムスと出会い、いよいよ見知らぬ海へというところで、残念ながら先が書かれることなく終っている。
 正綱だけでなく、アシスト役の海坊主、本多作左衛門など、なかなか脇のキャラクターも魅力的である。先がないのが誠に残念、これまた他の隆作品同様、体制に与しない人々の物語であることに違いがない。

 次は、出たばっかりほやほやのM. コナリーの『終決者たち』へ進行中。

 ところで、首位決戦まっただ中の阪神、今日も中日に手痛い敗戦となってしまった。明日からの読売との甲子園決戦で一気に決めていきたいな!頼むぞ!

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

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その2作は懸案事項です

毎度です。
昨日は釣行で早朝起床のため、早めに就寝してレス遅れました。

確かにその2作はキモですよね。重々承知しておりますが、ナニブンなかなか複数巻のため入手にてこずっている次第です。

宮本昌孝さんも要注意指定したいと思います。ありがとうございます。

早く読みましょう悪いことはいわん

この「見知らぬ海へ」もじゅうぶん面白く、完結していたら傑作になっていたと思いますが、

ダメですよ戦後伝奇小説の最高傑作のひとつである「影武者徳川家康」と「捨て童子・松平忠輝」はなにをさしおいても読まなくちゃ。

おいしいものは後にとっておく、というのもありでしょうが、この二編だけは一番最初に読まなくちゃダメです。

個人的にほかに気に入っている時代伝奇小説は、宮本昌孝先生の「剣豪将軍義輝」ですね。隆慶一郎先生亡きあとの伝奇小説の書き手としては、この人がピカイチだと思うであります。
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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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