R.ウォード「四つの雨」読了

4 Kinds of Rain 阪神の読売3タテがなんとも気持ち良い週末であったのだが、仕事の方はさっぱり落ち着かずが、すっきりしないなぁ。
 進むもはずのものは進まず、新たな案件が登場するはで、なんとなくズルズルとした感じ。

 今日は、朝から横浜方面へ出かけなくてはいけなかったので、ちょいと読書の時間がとれて、ロバート・ウォード「四つの雨」(ハヤカワミステリ文庫)をめでたく読み終えた。
 先月でたばかりのパリパリの新刊。帯の惹句に期待はかなり大きかったのであるが…。う~ん、どういえばいいのだろう、悪くはないのであるが、物足りないということになるのだろうか?
 舞台はボルチモア、人が良すぎてさえない暮らしが続く心理療法士ボブ・ウェルズ。唯一ともいえる息抜きは酒場でのバンド演奏。そのバンドもお払い箱になりそうになっている。
 その窮状にVoを募集したところ、いかしたウェイトレスのジェシーがやってくる。ボブは、このジェシーに惚れてしまい、さえない男からの脱却を試みる。

 唯一の金離れのいい患者の美術商のお宝を頂いて、大金をせしめてジェシーと楽しい暮らしをと考えたのだが…。話はボブの考えを無視するかのように思わぬ方向へ転がり始める。
 転がり始めたらもう止まらない、ノンストップで続くジェットコースター・サスペンス?
 やっぱり美味しい話は、そこらには転がっていないのである。

 確かに、次から次へと上へ下へのジェットコースターで面白い、ページもどんどんめくらせるのだが…。コナリーやJ.クラムリー、T.J.パーカーなどなどが賛辞を贈ったと帯にもあるほどの哀愁も漂っているのだが、なんもいえず物足りない。
 特に中盤以降、どんどんページをめくる速さも上がらせる程なのに読み終えたときの手応えが軽い。
 ノワールというほどの絶望的な暗黒が広がってこなかった。ちょっと期待が大きかっただけに、やや期待外れ。

 たぶん、ストーリーを展開させることに神経を注いだため、人物の描写がやや甘くなったのではないだろうか…。今思うと、舞台背景も全体像がぼやけていたような気がする。
 著者は、ハリウッドのシナリオなども手がけていたらしく、ついつい映像化に筆が傾いたのかも知れない。
 本格的な小説は、初めてらしいので、次からが本番かもしれない。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

Profile

  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
Calendar
09 | 2017/10 | 11
sun mon tue wed thu fri sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Twitter
 
Categories
Tree-Arcive
Links
Recent Comments
Search inside