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J.トンプスン「荒涼の町」読了

 表面的に少し落ちついた感じでこの週末は休むことができたのだが、腰痛が良くならないままで、あげくの果てに首と肩までゴリゴリのあり様だ。
 そんな状態だったので、おとなしく家で過ごすことにし、それでちょこっとタイイングもやったりの週末であった。

Wild Town で、金曜の夜に久しぶりの出たばかりの新刊購入によるジム・トムプスン「荒涼の町」(扶桑社ミステリ)を読み終えた。帰りの電車でほとんど読み終えた状態だったので、帰宅後読んだのは10ページほどかな。
 書店で、トマス・ハリスの「ハンニバル・ライジング」(新潮文庫)とどちらにするか迷ったのだが、「ハンニバル…」は、映画公開も近く、ベストセラー間違いなしなので、すぐに古書で入手できそうなため、”安物雑貨店のドストエフスキー”ことジム・トンプスンを購入。
 
 扶桑社が旧作の文庫化や品切れ状態だった「グリフターズ」の増し刷りなどが、続いていたため、もう新訳新刊は出ないのかと思っていたのだが、うれしいことに初登場作である。

 舞台は、テキサスの片田舎、石油で一山あてた富豪が趣味のようなホテルを建てた。そこは、経営者、その妻、そして働く人間の思惑が入り乱れる欲望交差点であった。
 そこに登場するのが「おれの中の殺し屋」の主人公、保安官助手のルー・フォード、こうなると話はすんなりと終わるはずもない。

 彼が、ホテルの警備主任として連れてきたのは、元警官で殺人事件を起こしたこともあるバグス。彼は、これまで彼自身は半ば受け入れてきてはいるのだが、かなり不運な人生を歩んできた男であった。
 それなりに仕事になれたところで、売上金の横領が発覚し、関係者がホテルの部屋から転落死する事件が起こる。

 巻き込まれたバグスの運命はこれまで同様のよからぬ方向へ転がり始めるのであった。
 事件の真相を探るのが、ルー・フォードときては、本当に事件は解決するのか?

 本当に、トンプスンの頭の中はどうなっているんだろう…?想像とはいえものごとそんなに悪いほう悪いほうばかりへ展開する。まったく先が読めない。

 最終的には、これまでとちょっと違った味わいのある結末となったが、そこまではトンプソンらしい、息苦しいまでの緊張感。やっぱり”安物雑貨店のドストエフスキー”である。しびれる!

 次も先月の新刊のG.M.フォード「毒魔」の予定。

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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