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J.バーンズ「イングランド・イングランド」読了

England England  少し落ち着いた気配が漂う今日この頃であるが、さすがに4月、ぼちぼち滑走が始まった感じ。
 仕事先の組織改編やらなにやらで、バタバタになるんだろうな…(正直言うと、改変やらなにやらで使う労力を別のことに使ったらどうなんだろうね?単純な疑問)。
 
 そんななかではあるが、昨晩ぼ帰りの電車の中でジュリアン・バーンズ「イングランド・イングランド」(東京創元社)を読み終えた。
 この本もヤフオクで半額以下でゲット、状態は申し分なしの美品だった。それはそれでラッキーかな。
 このJ.バーンズは、1946年生まれのイギリス人作家、この名前では基本的に文学を書いている。別名、ダン・キャヴァナー名義でハヤカワ・ポケミスから2冊のミステリがでていたようだ。
  サマセット・モーム賞も受賞し、日本でも「フロベールの鸚鵡」ほか4冊ほどの作品が出版されているのだが、本作品が初めてのバーンズ作品ということになる。
  
 ストーリーは、イギリスのメディア王である大富豪ジャック・ピットマンが、地に墮ちた英国の権威と誇りの回復を目指して、ワイト島(そう、あのThe Whoのワイト島である)に英国のレプリカ(テーマ・パーク)を作り上げようとする。そこには、王室もビッグ・ベンもストーンヘンジもなんでもありなのだ。
 様々な駆け引きを経て、王室まで移し、意外にあっさりとテーマ・パーク「イングランド・イングランド」は、完成する。
  
 しかし、ジャック・ピットマンは、自分の部下のマーサ・コクランに秘密を握られ、お飾りにされてしまうのだが、「イングランド・イングランド」は、繁栄を続け、なんと元の英国は、「オールド・イングランド」と呼ばれ、寂れていく。
 レプリカが、簡単に手に入れば、やがてそれが、本物を凌駕するという恐ろしい発想には、ある意味なっとくせざるを得ない。
  
  数十年後、相変わらず繁栄する「イングランド・イングランド」、一方の元の英国「アングリア」は…。
  
  とにかく、きつーい一発だ。英国王室、英国人気質などなど、英国の英国たるものが、すべて強烈な皮肉と風刺をもって描かれる。確かに、イギリス人であれば、もっと面白く読めるんだろうな…(怒る人もいそうだ)と思った。
  
  これを日本に置き換えてみれば、四国(あるいは淡路島、佐渡島)に古き良き日本を再現した巨大テーマパーク「ニッポニア(あるいはジパング)」を造る…。で、この作品のような結末を迎えるとなると、それはそれで笑えるような、笑えないような…。

 エンターテインメントとしても十分楽しめる内容。ただ、少し高いかもね。
 彼の作品は、古本なら意外と安いので、もっと読んでみるかな…。
 とりあえず、次はJ.トンプスン「荒涼の町」。

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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