FC2ブログ

隆慶一郎「柳生刺客状」読了

Yagyu Sikaku jyo 怒濤の更新第2弾その1は、読書ネタでいく。
 タイ旅行中に読み終えていた隆慶一郎の短編集「柳生刺客状」(講談社文庫)。タイ旅行のために近くの古書店で購入していたものを、実践投入。あまり厚くなくて、旅行のお供にはぴったり。タイ旅行のお供は、前回および次回予定も外国モノながら時代物となった。

 
 この短編集「柳生刺客状」「張りの吉原」「狼の目」「銚子湊慕情」「死出の雪」の5編からなる。もちろん柱は表題作の「柳生刺客状」。
 この作品は、のちの代表作「影武者徳川家康」の世界観を柳生宗矩と秀忠を通して描いたもの。柳生宗矩が、そして柳生一族がどのようにしてその地位を手に入れていったのかが、独自の視点から描かれている。

 「張りの吉原」は、「吉原」という特殊な場所に生きる男と女、「狼の目」には何のためらいも無く人を切る男、そして「死出の雪」は、女に惑わされ(色んな意味で)殺し合う男達の生き様が、淡々と描かれている。

 大塩平八郎の乱に加わったニヒルな男の生き様を描くつもりだったんじゃないかなという「銚子湊慕情」は、導入部のみが書かれただけのもの。

 個人的には「狼の目」が、面白かったのだが、この人の作品は、あれやこれや考えたりしないで、理屈抜きにして楽しめる。
 でも「柳生非情剣」の方が、短編集として全体が「柳生」という柱でまとまりがあって良かったかな…。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

Profile

  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
Calendar
05 | 2019/06 | 07
sun mon tue wed thu fri sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
Twitter
 
Categories
Tree-Arcive
Links
Recent Comments
Search inside