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R.バックミンスター・フラー「宇宙船『地球』号 フラー人類の行方を語る」読了

Operation Manual for Spaceship Earth 一昨年、近所の古書店で見つけて500円で購入していたR.バックミンスター・フラー「宇宙船『地球』号 フラー人類の行方を語る」(ダイヤモンド社)を遂に読み終えた。遂にといっても別に大作で時間がかかったとかそういうことではなく、読むタイミングを逸していただけなのだが…。
 ここのところの70年代リバイバル(個人的な)で、やっとこさ読書リストに浮上してきたというわけである。
 バックミンスター・フラーは、1895年生まれのアメリカ人、建築家・数学者・発明家といくつもの肩書きを持っているのだが、最終的には思想家と呼んだ方がいいのかも知れない。彼のことを現代のダ・ヴィンチと呼ぶ人もいる。
 本書は、日本では1972年の出版で、あの万博の後、長髪やらヒッピーやら反体制として槍玉に上がっていた頃。
 
 この本の原題は"Operating Manual for Spaceship EARTH"といい、「宇宙船地球号操縦マニュアル」となる(このタイトルで、ちくま学芸文庫から新訳が出ている)。
 彼の唱えた「宇宙船地球号」という考え方は、現在身近に使われている"エコ"な意味での「地球号」とは、ちょっと違っているようだ。自然に回帰しようとかは、特に書かれていない。
 
 地球に人類が誕生してから「技術」を手にして、どのように歩んできたにはじまって、様々な分野での専門化、コンピュータへの依存、さらには地球号という全体のシステムについて書かれている。「宇宙船地球号」の乗員である人類は、どのように「地球号」を操縦すべきなのか…?
 40年前に、まさしくグローバルな思想を展開していた希有な人物だ。
 
 出版そのものが古いので、当然、使われている言葉がちょっと古くさく感じる部分もあるし(ちくま版が良いかどうかは不明)、きっと今なら別の言葉に置き換えれば、すっきり理解ができるものもあるのかも知れない。それでも、彼の考え方は風化することなく息づいている。
 だからこそ、「宇宙船地球号」という言葉が、独り歩きをしているのだろう。
 
 なかなか、興味深い一冊である。

テーマ:読了本 - ジャンル:本・雑誌

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
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    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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