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L.ノーフォーク「ジョン・ランプリエールの辞書」読了

John Lempriere's Dictionary 一昨日の晩に大作「ジョン・ランプリエールの辞書」(東京創元社)を何とか読み終えた。
 前にも書いたが、2段組590ページにも及ぶ大長編、しかし、かなり苦戦を強いられてしまった。

 「サマセット・モーム賞受賞」他、そうそうたる欧米の雑誌の書評で大絶賛。そのうえ、出版社の惹句には「エーコ+ピンチョン+ディケンズ+007」となっていた。
 はっきり言おう、「エーコ+ピンチョン+ディケンズ+007」については、だまされた。どこをどう読めばこうなるのか教えて欲しい。

 ストーリーは、18世紀、イギリス領ジャージー島で暮らすJ.ランプリエールの父が、彼が恋心を抱いていた富豪の娘ジュリエットの水浴びを覗き見たことで、惨殺される。父の遺産相続手続をするためにロンドンへ赴くジョン。
 ロンドンで彼を待っていたのは、祖先の代から続く不思議な契約と陰謀。彼の父は何故殺されたのか…。

 となっていくのだが、とにかく話の枝が際限なく伸びていく。時々、何の話を読んでいるのかわからなくなってしまうのだ。
 それぞれのエピソード自体は面白くなくもないし、この広がった話はどこへ向かうのか…といった興味は持続する。

 しかし、私には、彼の父親がギリシャ神話に模した殺され方をしたりすることや、登場する多くの意味不明の人物たちが、最終的なストーリーに対して意味付けがあるようには思われない。まあ、ギリシャ神話や17~18世紀近辺のヨーロッパ史などのこの本を読むための私の知識が足りないことも大きな要因ではあるのだろうが、私にとっては無駄に長いと感じさせる内容であった。

 エーコの「薔薇の名前」とは、ちょっと質が違うと思う。これも古本で購入しておいて良かった。
 面白い人にはたまらないのだろうけど、読者を選ぶ作品だと思う。

 現在、予告通りM.コナリーの「暗く聖なる夜」へ進撃中。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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