M.コナリー「トランク・ミュージック〔上・下)」読了

 昨晩、W杯準決勝第1戦の観戦前にM.コナリー「トランク・ミュージック〔上・下)」(扶桑社ミステリ)を読み終える。

Trunk Music
 やっぱりM.コナリーは面白い!彼の作品の多くが、そこそこのボリュームで上下巻になっているのだが(商売上の都合もあるのだろうが…)、読み始めるとぐいぐいとストーリーに引き込まれ、アッという間に読み終えている。
 まず、これは彼の作品の世界観が、綿密に構成されているからだろう。このシリーズは全12作で、おおまかなプロットは最初からできているらしい。
 もちろん、ボッシュというキャラクターも魅力的なのだが…。

 さて、今回は映画とラスベガスに絡んだお話。
 ハリウッドの郊外の空き地に停められたロールス・ロイスのトランクでしがない映画プロデューサの射殺死体が見つかる、その現場に向かった停職明けのボッシュ。
 捜査を進めるうちに、被害者はラスベガスへ足しげく通い、ギャンブルとヌード・バーへ入り浸っていたことがわかる。そのうえ、金回りも良かったらしい。
 
 彼の背後に絡むマフィア、ラスベガス警察、被害者の妻と愛人、さらにはFBI。ストーリーは、思わぬ方向へ横滑りする。
 そして、ラスベガスでボッシュは運命の女性と再会までしてしまう。

 相変わらず、ボッシュは警察・司法関連の人間と軋轢を起こしながら、最終的に犯人に行き当たるのだが…。今回も最終的に解決したと言えない結末。
 結末がそんなだから、結局カタルシスのための2段オチが必要になるのだろう。
 毎回起こるもめ事もマンネリにならず、取り上げるネタも違って、実に隙がない。いつも思うのだが、このシリーズのテーマはボッシュ対ロス警察なんだな。

 日本で出版されているボッシュ・シリーズの未読は2作。現在、J.トンプスンの新刊「失われた男」に突入。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

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  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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