J.トンプスン「おれの中の殺し屋」読了

KillerInsideMe 金曜の夜にJ.トンプスン「おれの中の殺し屋」(扶桑社ミステリー)を読了。

 昨年の秋ごろに購入していたのだが、既読の「内なる殺人者」(河出書房)を新たに翻訳をしたものなので、先送りしていた。ここのところ忙しない日々のため、どっぷりつかって一気に読めるんじゃないかということで、手に取った。一度読んでいるストーリーでもあり、予想通りぐいぐいと進み、あっという間に読み終えてしまった。

 翻訳については、古いのがいい、新しいのがいいと、意見が分かれるところだろうが、新訳は文庫で安くて簡単に入手できるし、トンプスンを未読なら、入り口としては最適じゃないかと思う。S.キングの文章もおまけについてるしね。

 ストーリーは、テキサスの田舎町の保安官助手の心の中に潜む殺し屋が、抑圧を突き破って彼の表に姿を現してくるというもの。でも、サイコやホラーではない。

 一人称で語られる文体と境界線のあいまいな表現は、実に現代文学である。

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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トンプスン

先日はコメントありがとうございました。ksbcさんも、海外ものの小説がお好きなようですね。
僕はハードボイルド系統は苦手なのですが、ジム・トンプスンには驚かされました。トンプスンの作品の主人公って、たいていどっか狂った感じのする人物が多いですよね。しかも妙にユーモアのある語り口で語られるあたり、従来の犯罪小説のイメージとは随分異なる感じがします。
それでは、またお邪魔させていただきます。
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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDからフライフィッシング、サッカーなんかについてだらだらと…。
    ちなみにMacユーザ歴は20年ですが、最近はめっきり…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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