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柴田錬三郎「今日の男」読了

 先週末に柴田錬三郎「今日の男」を読了。
 5月の2週目の新橋駅前古書祭りでゲットした中の一冊。
 これまで柴錬の眠狂四郎ものや「異常の門」など時代小説というかチャンバラ小説(こっちの方が合うような)は、大好きで読んでいるのだが、そうでない探偵小説はこれが初めて。

 主人公である気鋭の探偵小説家山河幾太郎が、そこそこの地方都市(静岡あたりか?)に事件の匂いを嗅ぎつけてやってくる。
 そのホテルで出会った謎の美女をとっかかりとして怪しい事件に踏み込んでいくことになる。
 この探偵は、言葉では言い表せないほど鋭い洞察と思考で事件の裏側にくいこむのだが…。
 どうもその鋭さが具体的に描かれることはほとんどなく、いつの間にか核心に近づいている。そのうえ、どこが魅力的なのかもわからないが、とにかく女にモテるのである。
 なにせスーパーモテモテ浪人、眠狂四郎を創出しただけあって、この山河もスーパーな探偵なのだ。

 講談社のロマン・ブックスという新書版のシリーズで2段組でそこそこのボリューム。前半のどこへ行くかわからない展開を我慢して読み進むうちに事件はどこが核心なのかわからなくなってしまう。
 一見すんなり進んでいるような感じがするのだが、実際はほとんど迷走状態。

 結局、山河の周りの美女たちの裏がスッキリしてフィナーレを迎える。最終的に「アレッ???」となり、なにやら狐につままれたか、狸にばかされたか…。

 あまり、柴錬の現代小説の評判を聞いたり、見たりしたことがないのが分かったような…読まずに済ませてもOKだ。
 期待はしてなかったけど、あまりといえばあまりな感じ。

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  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
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    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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