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横山秀夫「ノースライト」読了

 このところ結城昌治、河野典生、笹沢左保と昭和ミステリーを立て続けに読んではいるが、年度末スケジュールで落ちつかずでかけぬまま…。
 そこに先週末に飛び込んできたのが横山秀夫の新作「ノースライト」出版のニュース。月曜は、蕁麻疹の余波もあり、書店で手にとっては見たものの見送ったが、翌日には買ってしまっていた。
 で、先程読了。

 前作「64」から6年ではあるが、本作は新潮社の雑誌「旅」に2004年から2006年にかけて連載されたものを大幅に改稿したもの。
 バブル崩壊を経験した一級建築士青瀬の再生の物語?である。

 自らが設計し高い評価を受けた住宅に、完成を喜んでいた施主の姿はなく、一脚の椅子だけが置かれていた。
 冒頭からしばらくは、「謎解き」に向かう運びはややまどろっこしい、青瀬をとりまく建築業界とドイツ人建築家ブルーノ・タウトに関してにさかれている。
 ただ、それは決して無駄ではなく物語の進行にシンクロしてくる。
 公共案件のコンペに絡む建築界のドロドロといくつかの家族の姿が、”横山ミステリー史上、最も美しい謎”を発端に描き出されていく。

 始まりは施主の失踪というミステリーではあるが、実は「再生」を描く人間ドラマである。
 ただ、時おり使われている言葉(熟語や漢字)に、馴染みが薄ものがあり、若干、気になった。

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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