結城昌治 郷原部長シリーズ3作読了。

 GWの前半が終了。ベランダ・ガーデニングが恒例となっている、今のところ後半に葉物の種を蒔こうかと思っている程度。
 天気にも恵まれたので、一昨日に「玉川上水散策」もできたし、読書も積ん読消化へ一歩前進中。

 昨日はマイブームの結城昌治、ひげの郷原部長シリーズの未読分『ひげのある男たち』(東京文藝社)を読了。読み終えている『長い長い眠り』(カッパ・ノベルス)と『仲のいい死体』(角川文庫)とあわせて。
 発表順からいうと『ひげのある男たち』(1959)、『長い長い眠り』(1960)、『仲のいい死体』(1961)になるが、入手のタイミングでその通りに読むことはできなかった。
 

 まずは、『ひげのある男たち』。四谷署の部長刑事ひげの郷原左門は、アパートで起こった若い女性の変死事件の捜査にあたる。
 当初、自殺ではないかと見られた女性の死を殺人と考えた郷原部長。その捜査線上に「ひげの男」が浮かぶ上がってくる。そのうえ、関係者の中には複数の「ひげの男たち」が…。そのひげに混乱する捜査、やがて第2の殺人が発生しする。
 最後は、意外な探偵役の出現と結末がおとずれるのであった。






 第2作『長い長い眠り』の発端は、神宮外苑の絵画館近くの林で見つかったひげのある男この死体。奇妙なことにネクタイとワイシャツに姿にもかかわらず下半身は下着のパンツのみ。
 被害者の持っていた地図にあった埼玉の寺を訪ねる郷原部長は、被害者がメンバーであった俳句会に突き当たる。このメンバー間の怪しい男女関係と金銭のもつれ、どいつもこいつも怪しいやつばかり。
 そして、第2の殺人が…。今回も意外な人物が探偵として一役買って結末へ。
 本書は、初出のカッパ・ノベルスなので、挿画が真鍋博画伯というおまけ付き。




 そして、第3作が『仲のいい死体』。郷原部長は、警視庁をやめて山梨県警へ、赴任地は最近ぶどう畑から温泉が噴き出し、思わぬ賑わいを見せる「腰掛町」。
 その温泉の持ち主の未亡人と派出所の巡査の死体が寺の境内で並んで見つかる。心中に見せかけたてはいるが、どうみても二人にそんな関係はないが、心中でかたをつけようとする上司にイマイチ無能な部下たち。そんな状況に本作では、遂にひげの郷原部長が探偵役を務めるのであった。
 今回も関係者のどいつもこいつもが怪しいし、その上新たな殺人も起こる。いなかの濃厚な人間関係と欲が絡んですったもんだのうちに意外な結末が…。



 スパイ小説やハードボイルドのイメージが強いのであるが、この郷原部長シリーズは郷原部長のキレのなさに始まり、妙ちくりんな事件といかがわしい背景が特徴のユーモアミステリ。
 書かれた時代の風景に思いを馳せながら愉しめるシリーズ。順番通りに読まないとダメなこともないが、できればそれにこしたことはない。
 

コメントの投稿

非公開コメント

Profile

  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
Calendar
06 | 2018/07 | 08
sun mon tue wed thu fri sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Twitter
 
Categories
Tree-Arcive
Links
Recent Comments
Search inside