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鮎川哲也『翳ある墓標』(光文社文庫)読了

 本日の読了本は、鮎川哲也『翳ある墓標』(光文社文庫)、読み終えたのは昨晩で、引き続きの昭和ミステリー。

 鮎川哲也といえば、長編はドラマにもなっている鬼貫警部ものと星影龍三ものなのだが、本作はそのどちらでもないものが二作あるそうで、そのうちの一作がこれ。初出は1962年。

 トップ屋集団「メトロ取材グループ」の男女2人の記者がインタビューしたホステスが翌日死んで発見される。
 そのホステスの死を不審に思った女性記者映子は、その真相を追うのだが、しかしその彼女も無関係と思われる名古屋で殺される。

 そして、同僚の記者杉田とメトログループの面々が、真相を求めて西走東奔する。
 基本的にアリバイトリック破りの本格ミステリ。

 現在は使われない「トップ屋」や本格的なマイカー時代の到来一歩前の時代背景が興味深い。
 しかし、この時代の作品はやたら伊豆方面が関わってくるのも面白い。

 正直なところほんの少し強引な部分を感じないでもないが、地道な調べで少しづつ真相に迫る部分はいい。

 もう一作、異色短編「達也が嗤う」も収録。こちらの結末は、おそらく知る人ぞ知る驚きのもの。一気に読み終えた。

 引き続き同時期の作品へ突き進むのであった。

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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