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飛鳥高『細い赤い糸』(講談社文庫)読了

 手頃な値段で入手できることもあって、ここのところ昭和期ミステリーに読書が集中している。

 昨日は、昭和37年(1962)の推理作家協会賞受賞作、飛鳥高『細い赤い糸』(講談社文庫)読了。

 汚職を疑われる役人、強盗犯、OL、医師、それぞれ後頭部を殴られて殺されるという事件が4件、現場には、細い赤い糸が…。
 被害者の間には何のつながりも見いだせない。

 あまりに繋がらない被害者たちの背景、それでも同一犯であることを前提に操作する刑事たち。こちらもそのつもりで読むのでどういうふうにまとめるのか気になってページを捲る速度もアップ。

 というと、展開も派手になって…ということはなく、抑えた調子で淡々と悲しい結末へ向かって進んでいく。

 4つの事件とその結末は、高度成長をむかえた当時の首都東京が透けてみえる。
 大作ではないが、しっかりと読みごたえのあるいい作品だ。

 間もなく、結城昌治『暗い落日』も読み終える。

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  • Author:KsbcKSBC
  • 不惑の年をとうに過ぎてしまったオヤヂのモノローグ
    日々是、思いのままにならぬことばかり。そんなオヤヂの日々。

    読んだ本、手に入れたCDなんかについてだらだらと…。

    読んでいただいてありがとうございます。せっかくですから、何か書いていっていただければ幸いです。
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