
先日、古書店でゲットしたJ.トンプソン『
血の極点』(集英社文庫)を読了。
フィンランド警察カリ・ヴァーラシリーズの最終巻。最終巻と書いたが、話が終わったわけではない。トンプソンが急死したためこれが最終となった次第である。
今回も弱きを助け、法の隙間と敵の弱みを突いた攻めでフィンランド社会の悪を挫くヴァーラたちであった。
ただ前作までの流れを引き継ぐ展開が長い。今回のお話がなかなか始まらない、そのうえ解決までが思いの外タンパクなので物足りない。
ゆくづく、いよいよヴァーラが警察官として本格的に法で裁けないヤカラを切りまくる立場になって…というところで次作がのぞめないのが残念。